
吾輩はフリーランス猫である。仕事はまだ、それほどない。この社会を自由に生きられる方法を拾い集めている真っ最中である。
突然ですが、みなさんは他人に対して「嫉妬」することってありますか?
私はしょっちゅう誰かしらに嫉妬しています。


あの子は顔が小さくて足が長くてしっぽが太くていいなあ…

あの子はモテモテで良いナァァ…

なんで同じことやってるのにあの猫ばっかり評価されるんだー!

私がずっとほしかったバッグを、あの子が持ってる、、むむむ…

あの子、三毛大学に行ってるんだ…私が行きたかった大学だ…良いなぁあ

私のほうがおもしろいのに、なんでタマくんの彼女はあの子ナアアア!

がんばったのは私なのに、なんであの子が注目されるナァー!
ふざけんナァアア!ナアアアー!!!(叫)
嫉妬の要因は数しれず\(^o^)/ツカレル!
でも生きている限り、きっと何かしら嫉妬してしまうことはあります。
現代は特にSNSで世界中の活躍する人々も見られるワケです。
キラッキラキラキラキラキラ…それはもうまぶしくてまぶしくて、大変です!

できることなら、こんな気持ちになりたくないですよね。
嫉妬心にとらわれず、もっと自由に笑っておだやかに過ごせたら幸せなのに…
今日はそんな嫉妬心とうまく向き合う方法を紹介します。
嫉妬とは

そもそも嫉妬とは何なのでしょう?調べてみました。
嫉妬(しっと)とは、「自分より他人の方が優れている」とか「自分より他人の方に愛情が向けられている」といった認識に伴って生じるネガティブな感情です。一般的には、羨望と憎悪が含まれる攻撃的な感情と捉えられます。(実用日本語表現辞典より)
嫉妬してしまう対象

私がこれまでに嫉妬心を燃やしたことのある、わかりやすい対象をまとめてみました。
☑ 容姿のよさ
…美人、脚が長い、痩せている、顔が小さい、巨乳、髪がツヤサラ
☑ 持ち物
…好きなブランドの洋服を持っている子など。中学時代は携帯電話を持ってなかったので持ってる友達が羨ましかったです。
☑ 自分のやりたいことをしている
…部活や勉強、趣味にまっすぐに打ち込んでいる人を見ると「私何してるんだろう」ってなったりしました。
☑ モテる
…美人だったり性格の良い子がモテるのはまだ許せる!そうじゃないのにモテる子を見ると腹ただしくt(以下省略
☑ 育ちのよさ
…大きな一軒家に住んでる、お小遣いが多い、毎月旅行に行っている、習い事いっぱいやっている、とかですね。
☑ 運動神経のよさ
…運動できる人っていいですよね〜。私は中学と高校時代、文化系だったので体育会系の部活をしている友達がキラキラして見えました。運動部=陽キャ、カースト的に上位なイメージもありました(文化系を否定しているワケではないです)
☑ 頭のよさ
…勉強の頭の良さで嫉妬をすることもありますが、人間関係におけるコミュニケーションのとり方が自分よりうまい人に出会うと危機感を覚えることもありました。
☑ 成功している
…本番に強い人であったり、何かのプロジェクトや大きなプレッシャーが必要な仕事やイベントを成功させた人、そして周りに多大な評価を得たり認められている人を見ると尊敬もしますが「私なんて」と自己嫌悪にも陥って大変でした。
☑ 人気がある
…いつも周りに友達がたくさんいたり、好きな人と必ず両想いになったり、自分らしく気をはらずに生きているのに周りもニコニコ、その子もニコニコしている姿を見ると、「こんなふうに生きられて羨ましいな」と思っていました。

なんだか嫉妬の対象を振り返ったら、疲れてきたナア…
上記のような場面になると「うらやましい」「ずるい」「ムキーーー!」ってなっちゃいます。
誰かの優れた長所であったり、努力する姿、素敵ポイントを見て、「私なんて…」と自己嫌悪に陥ったりしてしまうこともよくあります。
とにかくこの「嫉妬心」というものは厄介です。
人に嫉妬してしまう原因は2つ

他人に対して嫉妬してしまう根本的な原因は、他人ではなく自分自身にあります。
自分の望みではなく、人から望まれる自分であろうとした
☑ 本当は俳優になりたかったけど、親から看護師になってほしいと言われたから看護師になった
☑ 本当は専門学校に行きたかったけど、先生から大学を進められたから大学へ進学した
☑ 本当はタマくんが好きだったけど、クロくんにアタックされたから付き合った
☑ 本当はスカートが履きたかったけど、友達にズボンが似合うと言われたから履かなかった
☑ 本当は結婚しても仕事を続けたかったけど夫に家のことをして欲しいと言われて専業主婦になった
これまでの人生で上記のようなことはありませんでしたか?
人のために生きてしまったことで、自分のやりたいことをおろそかにしてしまった。
自分軸で生きられなかった例です。
一度自分の中で芽生えた想いというのは、潜在的に残っているもの。
今も実は心残りに思っていることもあるはずです。
「人のために、私は尽くしてきたのに、がんばってきたのに!なんであの子は!」
自分のやりたかったことを、他人が成し遂げたり叶えたりしている姿を見ると、このような嫉妬心が芽生えてきてしまうのです。
あきらめてしまった
先程は周りの人のために自分のやりたかったことを諦めたパターンでしたが、2つ目は「自分であきらめてしまった」パターンです。
☑ 本当は俳優になりたかったけど、容姿に自信ないからあきらめた
☑ 本当は専門学校に行きたかったけど、就職が不安だからあきらめた
☑ 本当はタマくんが好きだったけど、告白する自信がないからあきらめた
☑ 本当はスカートが履きたかったけど、ガラでもないからあきらめた
☑ 本当は結婚しても仕事を続けたかったけど、両立する自信がなくてあきらめた
まだどうなるかもわからない、努力すればもしかしたら叶えられたかもしれない。
でも自信がなくて、行動する前に自分で見切りをつけ、感情にフタをしてしまったんですね。
「私はあきらめたのに、あの子はそれを叶えている!うらやましい!」
自分があきらめてしまったことを、他人が叶えている。
やりたいことをあきらめてしまった自分への嫌悪感と相手への嫉妬心で、私は感情がグッチャグチャになることもありました\(^o^)/
まず嫉妬している事実を認めることが大事
誰かに嫉妬したとき、必ず「ムカつく」「面白くない」「くやしい」と感じるはずです。
その最初が肝心。まずは「私はあの子に対して嫉妬している」という事実を認めましょう。
そのまま放置しておくと、嫉妬の種はどんどん育っていってしまい、あなたの心を蝕んでいってしまう恐れがあります。
「嫉妬を認めるなんて、あの子に負けた気がしてくやしい!認めたくない!」
という気持ちになり、目をそらしたくなる気持ちもわかります。
ですが、プライドは捨てましょう。
自分で自分の気持ちをまずきちんと受け止めるのです。
「私はあの子が幸せそうでなんだか面白くない!」
「私はいまなんだかムカムカしている」
「私ももっと幸せになりたい!」
そんな気持ちを素直に抱いて大丈夫です。
嫉妬の解消法
嫉妬している事実を認めたら、これからその嫉妬心を解消していきましょう。
どうやって解消するかって?
嫉妬の対象に近づく!

嫉妬の対象である人に今より近づきましょう。
「え!近づいたらもっと嫉妬してしまいそう!」
「これ以上関わるとロクなことなんてない!」
と思われるかもしれませんが、これが意外と有効だったのです。
あ、最初はとても不純な動機で近づきましたよ。

ケッケッケ、この女のバケの皮を剥がしてやるナァ〜
そんな気持ちで近づきました。超性格わるいですね。
でも結果オーライ。
近づいたことによって、相手への嫉妬心が消えたパターンが3つあります。
苦労していることがわかった(同情)
憧れだったタマくんと付き合っているクラスメイトのペルシャ猫ちゃん。
私はタマくんのことがそこそこ気になっていたので、交際の事実を知ったときはナァんだか嫌な気持ちになりました。

うらやましい!ナァんでペルシャ猫ちゃんが!
ある日、クラスの席替えでペルシャ猫ちゃんと私は隣同士になりました。
せっかくなのでいろいろ話を聞いてみたのです。

ペルシャ猫ちゃん、タマくんとつきあってるんだよね?
最近どうなの〜?
(ケッ、のろけでも聞いてみるか)

実は、タマくんのことが気になってる上級生から嫌がらせされてて…
タマくんガリガリな子が好きみたいで、今ダイエットしてて…
友達とメールしてるだけで怒られたりして…

えええええ…!
(え、タマくんそんな人なんや…彼女にならんでよかた、いやなれないけど…。それにしてもペルシャ猫ちゃんかわいそ…)
超ざっくり書きましたが、こんな感じでいろいろと聞いていくうちに、彼女なりに苦労していることが分かり、同情心まで芽生えてきたのです。
タマくんに対して憧れの気持ちだけで済んでよかったなとさえ思ってしまいました。
そうこうペルシャ猫ちゃんと話しているうちに、嫉妬心などなくなり、私たちは仲良くなってしまいました。
とてつもなく努力していた(尊敬)
同じクラスのモフ猫ちゃんは、ピアノが上手くてみんなからの人気者でした。
私も同じくピアノを習っていたから負けたくなかったんですね。
ある年の文化祭でクラスの出し物として合唱をすることになりました。
ピアノの伴奏者が必要なので、先生が希望者をつのったところ私を含む3名が手を挙げました。
後日、オーディションが行われ、結果はモフ猫ちゃんが選出されました。
めちゃくちゃ練習して挑んだので、私はとても悔しかったのを覚えています。

モフ猫ちゃんはもともと才能があるのだ…
モフ猫ちゃんがかわいいから先生は贔屓しているんだ―!
ムキーーー!(叫)
学校からの帰り道、偶然モフ猫ちゃんに出会いました。

モフ猫ちゃん、伴奏のオーディションさすがだったね〜
やっぱり才能がある人っていいよね〜
(チクチクチクチク)

フリーランス猫ちゃん、ありがとう。
でも才能なんかないよ。
私、家に帰ったらピアノ毎日6時間練習してるの。

えええ!6時間も!
帰って寝るまでほとんどじゃん!

明日もピアノのレッスンなんだ。
将来はピアニストになりたいから…
合唱の伴奏もがんばるよ!

参りましたナァ
私は1日2〜3時間くらいの練習でもバテバテだったのに、モフ猫ちゃんはその倍以上練習していたんですね。伴奏はもちろん、将来を見据えて努力を続けている。
モフ猫ちゃんの返答がかっこよくて、抱いていた嫉妬心はいつのまにか尊敬の気持ちに変わっていました。
そこまでの人じゃなかった(誤解)
いつもSNSにキラキラした様子をUPしている大学のゼミの友人である、パリピ猫ちゃん。
家の様子や友達とのパーティーの様子、新しく買った洋服などをいつもSNSに投稿投稿投稿!
疎ましいなと思いつつも、声をかけてみました。

パリピ猫ちゃん、おうち遊びに行ってもいい?

うん、いいよー★
せまくて散らかってるけど大丈夫?

え?SNSに載ってるおうちは5LDKで、今朝も掃除したっけ書いてなかったっけ?

あれはフリー画像だよぉ★
インフルエンサーになるために、ちょっと盛ってるんだ〜。
カフェもホントはいつも大体一人で行ってるんだ〜内緒ね〜♪

ええええ…
ただの見栄っ張りだったんだナァ。
嫉妬して損したナァ…
気づいてよかった〜
とまあ、このようなことが3パターンありました。
相手に近づいて、相手のことをよく知ることで嫉妬心は、別の感情へ変えることも出来うるのです。
これが癖づくと、仲の良い友人が増える、嫌いな人や疎ましいと思う存在が少なくなる、イラっとしても想像力が働いて、たいていのことは許せるようになるというメリットがあります。
嫉妬の対象から離れる!

嫉妬の対象に近づくと完全に真逆ですが、コレもかなり有効でした。
考えないようにするのも手なのです。
SNSを見てイライラするなら、しばらく見ない!
毎日SNSを見て、やきもきしてしまっているならば、落ち着くまでいっそのこともう見ないようにしましょう。SNSには基本的にみんな自分の生活の良い部分や自慢したいことしか載せません。
人の幸せを見て羨むことに、あなたの大切な人生の時間を奪われるのはとてももったいないです。
自分にとって有益なことにチャレンジしよう!
SNSを見る代わりに音楽を聴いたり、読書をするのもおすすめです。
興味がある習いごとに通ったり、いつもは行かないようなイベントに行ってみるのもいいかもしれません。新しい世界に触れることによって、視野が広くなり自分を客観的に見られるようになります。
「なんであんな狭い視野の中で嫉妬したり悩んだりしていたのだろう」
そんな風にも思えた経験があります。
今いる環境だけに縛られず、積極的にいろんな世界へ飛び出して見ましょう。
もっと自分にとって有益なことにエネルギーを注ぐことがおすすめです。
嫉妬を利用して自己分析
嫉妬は自分自身を知るよい機会と捉えることもできます。
「自分らしさが大事」とは言うけれど、他人と比較することで自分らしさが見えてくることもありますし…
最近の私は、嫉妬をすることがあればそれを自己分析をするチャンスだ!
と思うようにしています。
嫉妬してしまう出来事 = 「自分が本当にやりたいこと」かもしれない
嫉妬の対象が「していること」は、今自分が最もやりたいことかもしれません。
今一度自分に問いかけてみましょう。
1.嫉妬の対象である、その人自身がうらやましいのか
2.嫉妬の対象である、その人が「していること」がうらやましいのか
1.である場合は、先程の解消法で紹介した相手に近づいてみたり相手から離れることが有効です。
2.の場合は、「していること」を自分も全力でチャレンジしてみることをぜひおすすめします。
嫉妬は自分を成長させるチャンス
フリーランスとして生きていると、同じくフリーランスとして活動している人によく出会います。
みなさん、自分のやりたいことや得意をすることを生業としているので個性的でおもしろい人が多いです。
私がフリーランスとして生きていくと決めたのも、すでにフリーランスとして活躍している人の姿を見て、「楽しそう!うらやましい!」と思ったからです。
私はいまこうして文章を書いています。
元々書くことが好きだからというのもありますが、友達の書いたブログがそこそこ評価されており…

この程度のブログで評価されるナァ!?
私のほうがもっと素敵なブログ作ってやるナァ!
と思ったんですよね〜(爆)
これも一種の嫉妬です。
でもこのような嫉妬心を抱かなければ、私は今頃フリーランスになっていなくて、ブログも書いていなかったかもしれません。
嫉妬のおかげで、思い切った行動を起こせることもあるのです。
嫉妬は厄介ですが、きちんと向き合って、適切なプロセスを踏んで利用してしまえば、プラスのエネルギーになることもあります。
まとめ

嫉妬は厄介です。
嫉妬心を抱く自分のことを時には嫌いになったりもします。
でも嫉妬を抱いたときは自分と対話するチャンス!
本当に自分がやりたいことや本当になりたい自分を知ることができる、そんな自分の望みを叶えることができる絶好のタイミングかもしれないのです。
そして嫉妬を抱くということは
・それだけ周りの人のことを見ている
・感情が豊か
・人間味がある
ということかもしれません。
嫉妬していることに気づいたら自分にこう声をかけてあげましょう。
「そっか、嫉妬しちゃったんだね!」
「本当はこうしたかったんだね」
「今からできることはやろうね」
自分と向き合い、可愛がり、行動していくのみです。
嫉妬に苛まれるのではなく、こっちから利用してやるのです!
自分で自分の感情をコントロールできるようになれば最強です。
私もまだまだコントロールできないときもありますが、精進していけるようにがんばります。
この記事が、嫉妬心を少しでも和らげたり、嫉妬をプラスに変える解決の1つになれば幸いです。

それではまたナァ〜